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不動産賃貸の新しい形、フリーレント契約

2011.03.06不動産賃貸も、ややこしくになりましたの話

    1.フリーレント契約とは?

    フリーレント契約とは、不動産を賃貸するに当たって、この不況で、なかなか賃借人が見つからない、また見つかってもすぐに安い物件が見つかると出て行ってしまい安定的に収入が確保できない、と言った問題を解決する為の賃貸契約です。

    フリーレント契約は、当初の2~3ヶ月の賃料を無料とし、その代わり契約期間の途中で出て行く場合は、違約金を取ると言うものです。違約金の設定の仕方でその税務上の取り扱いは変わってきます。

    2.中途解約不可能な契約

    契約期間の途中で解約した場合、残りの契約期間の賃料全てを違約金として取ると言った内容の契約です。

    この場合契約期間の債権は契約時点で確定しておりますから、期間の経過に応じて売上を上げることとなります。

    契約期間3年 月額家賃100万 当初3ヶ月は無料、といった契約では、無料期間も含めて月額賃料を決定し売上を上げることとなります。つまり、(100万×33ヶ月)÷36ヶ月≒91.7万円が月額家賃となります。

    3.中途解約可能な契約

    契約期間の途中で解約した場合、違約金は取るが、無料賃貸分プラスαで、違約金が残りの契約期間全額では無いような契約の場合は、契約に応じて売上を上げることとなります。

    従前の例で言えば、最初の3ヶ月は売上ゼロで、その後は月額100万円の家賃を計上することとなります。

    4.支払い家賃も同様の処理

    逆に支払い家賃はと言うと、中途解約不可能な契約の場合は、無料賃借期間も未払金として家賃の計上は認められますが、中途解約可能な契約では、無料賃借期間の家賃計上は認められません。